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管用ネジ(PT・PF・NPT)の規格一覧|違いや選び方をわかりやすく解説

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管用ネジとは

管用ネジ(かんようネジ)は、水や空気、ガス、油などが通る配管を接続するために使われるネジです。

一般的なネジは部品同士を固定することが目的ですが、管用ネジは「液体や気体が漏れないようにつなぐこと」が大きな役割です。

家庭の水道設備から工場の配管、エアー工具、油圧機器まで、さまざまな場所で使用されています。

管用ネジにはいくつか種類がありますが、日本でよく使われるのが次の3種類です。

  • PTネジ
  • PFネジ
  • NPTネジ

それぞれ形状や規格が異なるため、正しく選ばないと接続できなかったり、水漏れや空気漏れの原因になったりします。

この記事では、それぞれの特徴や違い、規格一覧をできるだけわかりやすく解説します。

管用ネジの種類

PTネジとは

PTネジは、ネジ山が先端に向かって少し細くなっている「テーパーねじ」です。

ネジを締め込むほど隙間が少なくなり、漏れにくい構造になっています。

そのため、水道配管やエアー配管など、密閉が必要な場所で多く使用されています。

特徴は次のとおりです。

  • ネジ山が先端に向かって細くなる
  • シールテープや液体シール剤と一緒に使用することが多い
  • 水や空気、油の配管で広く使われる

日本では最もよく見かける管用ネジです。

PFネジとは

PFネジは、ネジ山の太さが最初から最後まで同じ「平行ねじ」です。

PTネジのようにネジだけで密閉する構造ではありません。

そのため、パッキンやOリングなどを使って漏れを防ぎます。

特徴は次のとおりです。

  • ネジ山の太さが一定
  • パッキンやOリングで密閉する
  • センサーや計器類の取り付けによく使われる

何度も取り外しを行う機器にも向いています。

NPTネジとは

NPTネジはアメリカで広く使われている管用ネジです。

PTネジと同じようにテーパー形状ですが、ネジ山の角度や細かな寸法が異なります。

そのため、PTネジとは見た目が似ていますが、基本的には互換性はありません。

特徴は次のとおりです。

  • アメリカ規格のテーパーねじ
  • ネジ山の角度がPTとは異なる
  • 海外製機械や設備によく使用される

海外製品を扱う場合には特に注意が必要です。

PT・PF・NPTの違い

それぞれの違いを表にまとめました。

種類ネジの形密閉方法主な用途
PTテーパーネジ+シールテープ水道・空圧・油圧
PF平行パッキン・Oリングセンサー・継手
NPTテーパーネジ+シール材アメリカ製設備

一番大きな違いは、ネジだけで密閉するか、パッキンで密閉するかです。

PTとNPTは似ていますが、規格が違うため基本的には組み合わせて使用できません。

管用ネジのサイズ表記

管用ネジは「インチ」で表記されます。

例えば次のようなサイズがあります。

  • 1/16
  • 1/8
  • 1/4
  • 3/8
  • 1/2
  • 3/4
  • 1
  • 1-1/4
  • 1-1/2
  • 2

数字だけを見ると小さく感じますが、実際のネジの外径とは一致しません。

これは昔の配管サイズを基準としているためです。

そのため、「1/2だから約12.7mm」という考え方ではないので注意しましょう。

PTネジ規格一覧

代表的なPTネジのサイズです。

呼びサイズおおよその外径(mm)
PT1/16約7.7
PT1/8約9.7
PT1/4約13.2
PT3/8約16.7
PT1/2約21.0
PT3/4約26.4
PT1約33.2
PT1-1/4約41.9
PT1-1/2約47.8
PT2約59.6

小型機械ではPT1/8やPT1/4が多く使われます。

水道設備ではPT1/2やPT3/4を見かける機会が多いでしょう。

PFネジ規格一覧

PFネジも基本的なサイズはPTと同じです。

呼びサイズおおよその外径(mm)
PF1/16約7.7
PF1/8約9.7
PF1/4約13.2
PF3/8約16.7
PF1/2約21.0
PF3/4約26.4
PF1約33.2
PF1-1/4約41.9
PF1-1/2約47.8
PF2約59.6

外径はほぼ同じですが、PTとはネジの形状が異なるため、用途に応じて使い分ける必要があります。

NPTネジ規格一覧

NPTネジの代表的なサイズは次のとおりです。

呼びサイズおおよその外径(mm)
NPT1/16約7.9
NPT1/8約10.3
NPT1/4約13.7
NPT3/8約17.1
NPT1/2約21.3
NPT3/4約26.7
NPT1約33.5
NPT1-1/4約42.2
NPT1-1/2約48.3
NPT2約60.3

PTと近いサイズですが、細かな寸法やネジ山の角度が異なるため、そのまま使用することはおすすめできません。

PTとPFは組み合わせて使える?

PTとPFは同じ配管サイズでも、そのまま接続できる場合とできない場合があります。

例えば、PTオスとPFメスの組み合わせは、使用されることがあるものの、密閉性能は接続する機器の仕様によって異なります。

漏れを防ぐためには、メーカーが対応を明記している組み合わせを選ぶことが大切です。

無理に締め込むとネジ山を傷める原因になります。

PTとNPTは互換性がある?

結論から言うと、互換性はありません。

理由は次のような違いがあるためです。

  • ネジ山の角度が違う
  • ネジ山の細かな寸法が違う
  • 規格が異なる

途中まで締め込めることがありますが、最後まで正常に締め付けられない場合があります。

無理に使用すると漏れやネジの破損につながるため避けましょう。

管用ネジを選ぶときのポイント

使用する機器の規格を確認する

もっとも重要なのは、機器側の規格を確認することです。

説明書や本体の刻印にPT、PF、NPTなどの表示があります。

規格が分からないまま購入すると、取り付けできない可能性があります。

密閉方法を確認する

PTやNPTはシールテープを使用することが一般的です。

一方、PFはパッキンやOリングで密閉する場合がほとんどです。

それぞれ密閉方法が違うため、適切な部品を準備しましょう。

海外製品はNPTの可能性がある

海外製の工作機械やコンプレッサーではNPTネジが採用されていることがあります。

日本製の継手をそのまま取り付けようとすると合わない場合があるため、購入前に必ず確認しましょう。

よくある質問

PTとRネジは同じですか?

現在ではPTネジはRネジという表記に変更されています。

古い図面や製品ではPT、新しい図面ではRと書かれていることがありますが、基本的には同じ種類のテーパーねじです。

PFとGネジは同じですか?

PFネジは現在ではGネジという表記が一般的です。

どちらも平行ねじを表しています。

古い資料ではPF、新しい資料ではGと記載されることがあります。

シールテープは必ず必要ですか?

PTやNPTでは、シールテープや液体シール剤を使用することが一般的です。

PFはパッキンで密閉するため、シールテープを使用しないケースも多くあります。

機器の取扱説明書に従って使用しましょう。

まとめ

管用ネジにはPT・PF・NPTという代表的な種類があり、それぞれ用途や構造が異なります。

PTは日本で広く使われるテーパーねじで、シールテープを使って漏れを防ぎます。PFは平行ねじで、パッキンやOリングによって密閉します。NPTはアメリカ規格のテーパーねじで、PTと似ていますが互換性はありません。

また、サイズ表記はインチを基準としており、実際の外径とは一致しない点にも注意が必要です。

管用ネジは見た目がよく似ていても、規格が違えば正常に接続できません。機器に表示されている規格を確認し、用途に合ったネジを選ぶことが、安全で漏れのない配管につながります。

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